月の花祭に行ってきました

11月のことですが、国の重要無形民俗文化財で、奥三河の代表的なお祭りでもある東栄町月地区の花祭に行ってきました。

神事としての舞もあります

この花祭、11月~3月にかけて、設楽町、東栄町、豊根村の各地で行われている霜月神楽、湯立て神楽の一種で、ほぼ同じお祭りが静岡県浜松市天竜区でも行われていますし、似たようなお祭りは長野県の南部でも行われています。特徴的なのは、鬼が神として崇められている点と、通常の神楽では神職やそれに準ずる人しか入ることができない結界内に一般の人も入り、迷惑をかけない範囲で舞うことができる点でしょうか。そんな不思議なお祭りなのです。
一番人気は榊鬼、榊様とか鬼様とか呼ばれます

尚、花祭については、花祭を楽しむ、花祭の継続を手伝う、花祭について知るを一番に考えていますので、三脚を設置したりしての本格的な撮影はしないことにしています。それでも、少しは動画、写真とも撮影していますので、そちらをご紹介します。

先ずは、祭の主役とも言える鬼様から。殆どの花祭には、山見鬼(山割鬼、山鬼)、榊鬼、朝鬼(茂吉鬼)と言った鬼が登場します。最も古くから存在する鬼は山見鬼で、これは花祭のルーツとなった大神楽の時代から存在していたようです。黄泉の国から神の子を助け出す、まさに正義の鬼なのです。

そして、花祭となってから登場し、最も皆から崇められている鬼が、榊鬼です。榊鬼は、反閇と言う所作を行い、悪しきものを大地に封じ込めます。つまり、人の生活と密接した鬼様なのです。だから、鬼様の中では一番格が高いことになっているのでしょうね。

では、最初に榊様からご覧になって下さい。通常は、山見鬼→榊鬼→朝鬼の順番ですが、開催される場所によって順番に違いがあります。ここ月では、本来の榊鬼の舞の前に、榊鬼庭入りといった次第があるため、山割鬼より先に榊鬼を見ることができます。

榊鬼の舞

そして次に登場した鬼が、私が大好きは山割鬼です。何故好きなのか?それは、多分一番最初に生まれた鬼だからです。この鬼いなければ、花祭は単なる湯立て神楽でしかなかったかもしれませんからね。

山割鬼と供鬼の舞

さて、最後に写真を1枚。こちらもカメラマンに大人気、花の舞です。花祭の舞手が最初に舞うのがこの舞なのです。可愛い子供達を狙うカメラマンの多い事多い事。


でも、花祭の楽しみは、飲んで、一緒に舞って、声をあげること。そう、見たりする祭ではなく、参加する祭りなのです。私も、しっかり声を出しているでしょ?もし、この写真や動画を見て興味を持たれましたら、是非一度、奥三河に足を延してみて下さい。

因みに私は、小林地区の花祭で、座見と言う世話係をやっています。最後に、私が制作した花祭のMVなんぞをご覧ください。


こんな映像制作は、是非 映像制作 三河国 へ!!

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