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12月, 2018の投稿を表示しています

HDRに対応したモニターディスプレイを導入

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最近私のブログでは、HDRと言ったキーワードがよく出てきていますが、今、映像において最もホットな話題は、4K/8Kではなく、ビット深度、輝度、色域が向上したことの3点だと言って過言ではないでしょう。だって最近は、大画面で見るよりスマホとかで動画を見ることが多いですよね。そのくらいのサイズですと、4Kで再生してもFHDで再生してもそんなに差が出ないのに対して、ビット深度、輝度、色域は、小さな画面でも大きな差がでるからです。 それぞれを簡単に説明しますと、以下の様になります。 「ビット深度」 = 色・グラデーションのきめ細やかさ ビット震度とか、1画素が表示できる色の数のことです。ビット深度が高いほど、たくさんの色を表示でき、より自然で滑らかなグラデーションを実現できます。8ビット表示の場合は約1677万色、10ビット表示の場合は、約10億7374万色もの色を再現可能です。これまでは、8ビットが主力でしたが、今後は10ビット、12ビットが主力となります。 「輝度」 = 映像の明るさ 輝度とは、表現できる明るさの範囲のことです。一般に、人間の目が知覚できる明るさの範囲(ダイナミックレンジ)は10 12 と言われていますが、従来の表示機器は10 3 までの範囲しか表示できませんでした。しかし、HDRによってダイナミックレンジを広げることで、10 5 、つまり従来の100倍もの明るさを捉えることが可能になり、肉眼で見る景色に近い陰影を映し出せます。これが上がるとどうなるかと言いますと、これまで室内から屋外を撮影した場合、室内の物を見える様にすると屋外が真っ白、屋外の物を見える様にすると室内が真っ黒になりましたが、これらが起こりにくくなるのです。下の動画の場合、夕日がしっかり映っているいるのに、船もしっかり見えますよね。これがHDRのすばらしさです(HDR対応機器で見ないと従来の方式になります)。比較すると、従来のテレビとはかなり差がありますよ。 「色域」 = 色彩の鮮やかさ 色域は、表現できる色の範囲のことです。下の図は、今回購入したモニターディスプレイのキャリブレーション(色等を規格通りに修正する機能)画面のRGB表示ですが、この三角形で囲まれた部分が大きいほど、より豊かな色彩を表現できます。 4K/8K放送で標準化されて

ほそぼそと環境強化しています

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まだまだ収入がないものの、他が行っていない事をしていなかいと仕事をもらえない為、ほんの少し投資を行いました。 まず最初はBlackmagicdesign社のDecLink Miniです。 これは、編集ソフトから直接モニターにプレビューさせるためのボードでして、編集ソフトで選択した設定をプレビュー専用モニターに忠実に映し出してくれます。 最近話題のHDRは、色が10bitで表現され、尚且つ明るさの幅も広いので、従来のTV(SDR)では表現することができません。このことは、普通のTVに色や明るさが近いPCのディスプレイにも言えまして、PCそのものをHDR化しないと、HDR編集はできないことになります。そこで、プレビューモニターに、HDRの規格であるPQとHLGをサポートする他、各種色域をシミュレートできるEIZOのCG274Xを導入し、そこにプレビュー画面だけを映し出そうと考えたのです。それを実現するのに必要なボードが、このDecLink Miniなのです。 モニター用再生ボード(編集ソフトからのみ出力できます) 続いては、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROです。 GH5は、今年のファームウェア―アップである程度AFが改善されたのですが、とは言え、時々ウォブリングで映像が駄目になることもしばしば、ところが、GH5用にそろえたパナのレンズは、全てフォーカスが電子式なのでゆっくりフォーカス送りをするには不利なのです。そこでこのレンズ。F2.8固定なのも魅力ですが、最大の魅力は、フォーカスが電子式から機械式に切り換えられることなのです。先端部にあるフォーカスリングを前後させることで、単にAFとMFを切り替えるのではなく、電子式と機械式の切り替えが行われるので、フォーカスリングが半周する間にフォーカスを合わせることができるようになります。GH5で使うことは少ないでしょうが、気持ち程度のAFしか搭載されていないBMPCC4Kには最適なレンズと言えます。 今時珍しい、メモリが入ったフォーカスリング そして、スタビライザー強化の為の製品が下の2点。Ronin-s用のフォローフォーカスとコマンドユニットです。 フォローフォーカスは、フォーカスを遠隔制御する為のもので、これをレンズのフォーカスリングに取り付

HDR映像再び

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前回のHDR映像は、余りにも短かったので、今回はHDRらしさが出る映像を撮影してみました。この日は、仕事でドローンを飛ばすことになっていたのですが、余りにも風が強かったのでさっとさとあがり、持って行ったカメラでRAW撮影。それを前回同様にHLGで出力してYouTubeにアップしてみました。 一応、SONYのXPERIAでHDR動画になっていることは確認しましたが、環境と見方によってはHDRで表示されない場合もありますのでご了承下さい。2017年度モデルのiPhoneやXPERIAなどでは再生できると思われます。あと、YouTubeのアプリ上で再生させるようにして下さい。 夕暮れ時の蒲郡市西浦漁港 ラグナマリーナのイルミネーション 東栄町小林の花祭 この美しさ、そして明るさ...やはりこれからのYouTube動画は、10bitカラー、ハイダイナミックレンジが標準ですね。YouTubeは、HDRで作った動画を、再生環境が無い方の為にSDRへ変換してくれますから、取り敢えず映像制作の依頼は、HDRでお願いするのが得策だと思います。 --- 岡崎市、豊田市、刈谷市、知立市、安城市、碧南市、高浜市、西尾市、みよし市、幸田町、豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、豊根村、東栄町の動画制作(ビデオ撮影)は、映像制作 三河国にお任せ下さい。PV、MV、Web CM制作の他、映画制作、自分史制作、ドキュメンタリー制作、記録撮影、ドローン空撮、ブライダル撮影、プロフィールムービー撮影、スチール撮影等もうけたまわっています。 映像制作 三河国     https://mikawanokuni.jp/

HDR映像をつくる

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我が家の編集環境は、10bit出力対応ではありますが、HDR対応ではありません。そんな環境で、HDR対応の映像を作りたい!そんな想いで色々試してみましたが、RAWで撮影した映像からHDR映像を作ろうとしても上手く色が出ません(モニターに出せないので調整しようがありません)。 諦めかけながらも、色々なことを調べていて一つの手段を思いつきました。 RAWで撮影しておいて、記録時にHLGのLUTをかける(BMPCC4Kはそれができそうだったのでやってみました)。それを、DaVinciResolbeに呼び込み、プロジェクト設定をHLG、タイムラインをRec.709と指定して読み込めば、Rec.709としてある程度まで調整できるのではないかと。 早速、試してみたところ、パレードやヒストグラムの値に変化がでました。確かに今までと同じようにカラコレが可能になったのです。それを、HLGの型式でYouTubeにアップしたのが以下の映像です。 HLG対応のスマートホンやタブレットで見ると、解像度のところに『1080 HDR』と出るはずです。出ない場合は、端末がHLGに対応していないと思われます。一応、BMPCC4Kの広いダイナミックレンジをフルに使って撮影していますし、その様にカラコレしていますので、SDRモニター(従来のモニター)でも、最低限の白トビと黒つぶれで済んでいるはずです(若干コントラストが低いもっさりとした絵に見えると思います)。 でも、Xperia XZ1以降のHLG対応機であれば、もっと綺麗な映像になります。実際、この映像を、絵が綺麗なiPad Pro 9.7(SDR)とXperia(HDR)で見比べてみましたが、間違いなくXperiaの方が綺麗でした。 なんにしても、ワークアラウンド的な方法ですので、追い込んだ色作りはできませんが、ちょっと可能性を感じました。 --- 岡崎市、豊田市、刈谷市、知立市、安城市、碧南市、高浜市、西尾市、みよし市、幸田町、豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、豊根村、東栄町の動画制作(ビデオ撮影)は、映像制作 三河国にお任せ下さい。PV、MV、Web CM制作の他、映画制作、自分史制作、ドキュメンタリー制作、記録撮影、ドローン空撮、ブライダル撮影、プロフ